フォロー率を劇的に変える!「整える」だけで終わらせない、企業のインスタプロフィール導線設計

「インサイトを見て、ホーム率やシェア数も意識し始めた。投稿への反応も少しずつ増えてきた。なのに、なぜかフォロワーは増えない!」
運用を始めて数ヶ月、このような壁にぶつかっている担当者様は少なくありません。こんなときは、投稿内容の問題ではなく、ユーザーが着地する「プロフィール画面」で、企業の魅力(ブランドの本質)が正しく伝わっていない可能性が考えられます。
Instagram運用において、私たちは単に「フォロワー数」を追うことを推奨していません。大切なのは、あなたの価値観に共感し、長くファンでいてくれる層に確実に届いているかどうかです。
今回は、プロフィール画面を自己紹介の場から、未来のファンと信頼関係を築く「企業の顔」へ進化させる設計を解説します。
目次
なぜ「保存数」が多いのにフォロワーが増えないのか?

まず、ユーザーが「フォロー」ボタンを押すまでの心理と行動を整理してみましょう。
- 発見タブやハッシュタグで、あなたの「投稿(点)」を見つける。
↓ - 内容が良いと思い、アイコンをタップして「プロフィール(面)」を訪れる。
↓ - 過去の投稿やプロフィール文を見て、「このアカウントは自分にとって有益か?」「信頼できる企業か?」を判断する。
↓ - ここで初めて「フォロー」に至る。
ここで見ておきたい指標は2つです。
- プロフィール遷移率:投稿を見た人のうち、何%がプロフィールに来てくれたか(目安:2〜3%)
- フォロー転換率:プロフィールに来た人のうち、何%がフォローしてくれたか(目安:6〜8%)
※数値は一般的な目安です。アカウントのジャンルや、運用段階により変動します。まずはこの数値を基準に分析してみましょう。
前回記事で触れたように、ホーム率やシェア数が伸びている投稿は、確実にユーザーの興味を引いています。
もし、投稿の保存数も多く、プロフィールへのアクセス(遷移率)もあるのにフォロワーが増えないのであれば、それは「プロフィール画面に来たけれど、期待と違ったので帰ってしまった(離脱)」という状態です。
これは非常にもったいない機会損失です。
ユーザーは投稿を見て「おっ、いいかも」と期待して訪れています。しかし、プロフィール画面の世界観が崩れていたり、情報が整理されていなかったりすると、「あ、たまたま良い投稿があっただけか」と冷めてしまうのです。
数字を追う前に、まずは「訪れた人に、ブランドの魅力が誤解なく伝わっているか」を見直してみましょう。
フォロー率を左右する「グリッド投稿」の視覚戦略

では、あなたの投稿に興味を持ったユーザーがプロフィール画面を訪れた時、どのような状態なら良いのでしょうか?
プロフィール画面に訪れた後、フォローするかどうかを判断する時間は、わずか数秒と言われています。この数秒の間に、文章を熟読してくれる人はいません。
判断基準のほとんどは「パッと見の印象(視覚情報)」です。
「9枚単位」でデザインする
ここで重要になるのが『グリッド』の考え方。Instagramのプロフィール画面には、投稿が3列×3行(9枚単位)でタイル状に表示されます。この9枚の並びを意識してデザインすることを『グリッド投稿』と呼びます。
- 投稿単体(点):その情報の有益さ・面白さ
- プロフィール一覧(面):ブランドの世界観・企業の信頼感
1つ1つの投稿は良くても、一覧で見た時に「色使いがバラバラ」「写真のテイストが不揃い」「文字のフォントが統一されていない」状態だと、ユーザーは無意識に「雑多な印象」受けます。
デザインの乱れは「信頼の欠如」に繋がる
特に企業アカウントの場合、デザインの乱れは致命的。「神は細部に宿る」という名言がありますが、クリエイティブが整っていないことは、「手抜き」や「惰性」とも捉えられかねません。
それは一瞬にして「仕事が雑な会社なのでは?」「自社がブランドを大切にできていないのでは?」などの不信感を思い起こさせるきっかけを作ります。
「インスタ映え」という言葉がありますが、私たちが目指すべきは表面的な煌びやかさではありません。企業の「らしさ(トーン&マナー)」が一貫して表現され、整然としていることが重要です。
なぜなら、それがユーザーに対し「この企業なら信頼できる」という安心感を与え、フォローという行動を後押しするのです。
だからこそ、プロフィール画面は情報量を見せていく以上に、ブランドとしての軸が必要になります。
URLクリック率が変わる!「ハイライト」はHPのメニューバー

プロフィール文の下に並ぶ丸いアイコン、「ストーリーズハイライト」の活用もまたポイントになります。
初めて訪れたユーザーは、あなたが何者で、どんなサービスを提供しているのか詳しく知りません。そこで役立つのがハイライト。
ここは単に過去のストーリーズを残しておく場所ではありません。企業のホームページで言うところの「グローバルナビゲーション(メニューバー)」に当たります。
信頼を作るためのハイライト設計
末永くファンでいてもらうためには、小手先の面白動画だけでなく、企業の「中身」を知ってもらう必要があります。以下のような情報を整理して設置しましょう。
- 会社概要・想い:どんな理念で活動しているか(ブランドの本質)
- サービス・商品紹介:具体的に何を提供しているか
- お客様の声:第三者からの評価(信頼の証)
- Q&A・ご利用ガイド:ユーザーの不安を解消する情報
- スタッフ紹介:どんな人が働いているか(親近感)
情報を「整理」して配置する
また、ハイライトのカバー画像(アイコン)も重要です。ここが初期設定のままだと、やはり「素人感」が出てしまいます。ブランドカラーに合わせたアイコンを設定し、タイトルも短く分かりやすい言葉にしましょう。
大切なのは、「ユーザーが知りたい情報」を「見やすい順序」で配置するというユーザー視点です。これがあるだけで、プロフィール内の滞在時間が伸び、結果としてURL(公式サイトや予約ページ)のクリック率向上に繋がります。
「整える」だけでは不十分。受注を生む「導線設計」とは

デザインを整え、ハイライトを設置したら、最後に「導線」を確認しましょう。
SNS運用の目的はフォロワーを増やすことだけではありません。最終的に、商品購入やお問い合わせ、採用エントリーなど「具体的なアクション」に繋げて初めて成功となります。
「固定投稿(ピン留め)」の活用
プロフィール画面に来たユーザーが最初に目にするのが、任意で設定できる冒頭3つの『固定投稿(ピン留め)』です。ここには、最も伝えたいメッセージを配置しましょう。
- 1枚目:自己紹介(当アカウントの歩き方)
- 2枚目:一番人気の投稿(実績や共感を呼んだもの)
- 3枚目:今月のキャンペーンやイチオシ商品
導線設計を明確にする
そして、「プロフィールを見てどうしてほしいのか」を明確にします。「リンクはこちら!」と誘導するのは簡単ですが、選択肢が多すぎるとユーザーは迷い、結局どれもクリックせずに離脱してしまいます。
- まずはLINE登録で関係を深めたいのか?
- 直接ECサイトで購入してほしいのか?
- 資料請求をしてほしいのか?
MARQSでは、今のフェーズや商材の特性に合わせて、「最もユーザーが動きやすく、かつ企業にとっても価値のあるゴール」を設定します。
無理に売り込むのではなく、ユーザーの興味関心に寄り添った自然な流れを作ることが、結果として高い成果(CV)を生み出します。
「デザイン」はセンスではなく「企業への信頼」そのもの

ここまで、プロフィール画面の設計術についてお伝えしてきました。「思った以上に考えることが多い…」と感じられたかもしれません。
プロフィールの整備は一度やれば終わりではなく、日々の投稿デザインの統一、ハイライトの更新、導線の微調整が必要です。これには「デザインスキル」と「マーケティング視点」の両方が求められます。
しかし、ここを妥協すると、せっかくの良い商品やサービスも、その魅力が半減して伝わってしまいます。ユーザーは私たちが思っている以上に、「見た目の信頼感」に敏感だからです。
さて、土台となるプロフィールが整ったら、次はいよいよコンテンツの中身です。
次回は、リール動画とフィード投稿の黄金比と使い分けについて解説します。「動画編集なんて難しそう…」という方にも、明日から使えるヒントをお届けしますので、ぜひご覧ください!