ノンデザイナーでも脱・素人感!無料ツールCanvaを使って「プロっぽい」インスタ投稿を作る3つの鉄則

「一生懸命作ったのに、完成した画像を見るとなんかパッとしない……」
「他社のアカウントと比べて、『何かが違う』のは分かるけれど、『どこを直せばいいか』が分からない」
このいざ画像にすると漂ってしまう「素人感」の正体って、一体なんなのでしょうか?
実は、プロとノンデザイナーの差は、センスではなく「デザインの基礎ルールを知っているかどうか」です。ルールさえ学べば、今日から改善できます。
今回は、ノンデザイナーでも今日から実践できる「脱・素人感のための3つの鉄則」をご紹介します!
目次
なぜ、あなたの作った画像は「素人っぽく」見えるのか?

まず、そのモヤモヤした違和感の原因を突き止めてみます。
多くの場合、素人っぽく見える最大の原因は「情報の詰め込みすぎ」にあります。
- 「目立たせなくては…!」と、赤、黄、青とふんだんにカラーを使った結果のレインボー状態
- 余白の不安から、端っこまで文字を置いてしまう、情報が詰まりすぎた画像
- 文字が入らなそうな長文は小さくして入れよう、というその場しのぎのフォントサイズ
思い当たる節、あるでしょうか?
私たちは普段の仕事で「情報を漏れなく伝えること」を意識しているため、デザインでもつい「あれもこれも」と要素を足しがちです。
しかし、Instagramのような限られたスペースにおいては、「情報は削れば削るほど、洗練されて見える」という逆説的なルールがあります。
プロのデザインが美しく見えるのは、足し算がうまいからではありません。「引き算」がうまいからなのです。
でも安心してください!
実は、これは誰もが最初に通る道。センスの問題ではなく、単にデザインの基礎ルールを知らないだけなのです。つまり、ルールさえ学べば、今日から改善できるとも言えます。
無料ツール「Canva」を使うなら、まずはテンプレート通りに!

この「引き算」を実践する上で、強い味方となるのが「Canva(キャンバ)」です。
「Canva(キャンバ)」は多くの企業担当者が使っている無料デザインツール。
Photoshopのような難しい専門知識は不要で、直感的に操作できるため、個人事業主から大企業まで様々な方が利用しています。
しかし、ここにも注意すべき点はあります。
Canvaにはプロが作ったお洒落な「テンプレート」がたくさんありますが、初心者がやってしまいがちな失敗は、このテンプレートを自分流に崩してしまうことです。
- 文字数が合わないから、配置をずらす
- なんとなく寂しいから、イラストを追加する
- フォントを変えてみる
これを繰り返すと、せっかくプロが調整したバランス(比率)が崩れ、一気に「いつもの素人っぽい画像」に戻ってしまいます。
最初のうちは「テンプレートの配置は大きく動かさない」と思い切って決めてしまいましょう。
文字と写真を入れ替えるだけ。これだけで、デザインのクオリティ(品質)はある程度担保されます。
これだけ守ればOK!デザインの「3つの鉄則」

テンプレートを使わず、自分でイチから作る場合や、どうしても配置を変えたい場合もあるでしょう。
そんな時は、次の「3つの鉄則」を守るだけで、デザインが大きく崩れるのを防ぐことができます。
【鉄則1】色は「3色」まで絞る
「目立たせたい!」と思うと、ついカラフルにしたくなりますが、これが一番のNGです。
1つの投稿の中で使う色は、基本的に「3色以内」に抑えましょう。
- ベースカラー(70%):白や薄いグレーなど、背景になる色
- メインカラー(25%):企業のテーマカラー(ロゴの色など)
- アクセントカラー(5%):一番見てほしい部分に使う強調色(赤や黄色など)
これ以上色が増えると、視線が分散してしまい「どこを見ればいいか」が分かりづらるため、「ちょっと寂しいかな?」と思うくらいの色数の方が、情報はスッキリと伝わりやすくなります。
【鉄則2】「余白」を恐れない
画像の上下左右の端っこギリギリまで文字を置いていませんか?
プロのデザインには、必ず十分な「余白(マージン)」があります。
余白は「空きスペース」ではなく、「情報の休憩所」です。
外側に余白があることで、中央のメッセージがより引き立ちます。Canvaで作業する際は、画面の端にガイドラインを引き、そこから外側には文字を置かないように意識するのがおすすめです。
これだけで、一気に垢抜けた印象に。
【鉄則3】フォント(書体)は「1種類」で統一する
最後に、意外とやりがちなのが「フォントの混ぜすぎ」です。
プロのデザイナーの場合、あえて複数のフォントを混ぜることで、リズムや情緒的な雰囲気を出すことがあります。
しかし、これを慣れていない人が見よう見まねでやると、意図せず「統一感がない」「読みづらい」印象を与えてしまいがち。
- 親しみやすさを出すなら、全て「ゴシック体(または、丸ゴシック)」
- 高級感や信頼感を出すなら、全て「明朝体」
このような感じで、「1つの投稿内でフォントを1種類にする」など、統一感を出すことに慣れていきましょう。
まとめ:デザインは「センス」の前に「ルール」

今回は、ノンデザイナーの方でもすぐに実践できる画像作りのポイントをお伝えしました。
- 引き算を意識し、情報を詰め込みすぎない
- Canvaのテンプレートを使うなら、配置を崩さない
- 「3色・余白・フォント統一」のルールを守る
この3つを意識するだけで、今まで感じていた「正体不明の違和感」は消え、スッキリとした「プロっぽい投稿」に変わるはず。
InstagramはビジュアルからアプローチするSNSです。ユーザーは情報だけでなく世界観でも感情を動かされます。
商品・サービスをそのまま見せるより、それを使うことで得られる感動を伝えていきましょう。
これらを意識しながら毎日の投稿画像を作り続けるには、想像以上に時間と労力がかかります。
特に本業が忙しい中で投稿のクオリティを保ち続けることに負担を感じたら、プロに任せることも選択肢の一つです。
さて、画像の作り方がわかると、次にやってくるのがこんな悩みです。
「毎日なにを投稿すればいいの?」
「商品紹介ばかりになって、ネタがない……」
デザインの壁を越えた担当者を待ち受けているのが、「ネタ切れ」の壁です。
そこで次回は、「もうネタ切れに困らない!投稿ネタ帳とアイデア出しのコツ」について解説します。
デザインと同じく、ネタ出しにも「型」があります。ぜひ次回も参考にしてくださいね。